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武漢発ウィルス肺炎 真相と市場影響

新型コロナウィルスのとんでもない正体。中国が採用した意外な治療薬

2020年2月20日(木)アナリスト工房

今月初旬、皇居付近をランニング中に、中国人少女が伴走しながら応援してくれた。身長から推定年齢7才なのに、大人の平均以上のペースで数百メートル走る”中国パワー”にビックリ。王貞治似の筆者を同胞と勘違いしたのか、元気なスポーツ少女は中国語の大声で話しかけてきた。
直後、後方からその子の父親があわてて彼女に止まって待つよう注意。そのとき軽く会釈しながら筆者は、身体がつらそうな父親の様子から中国人親子の置かれた状況をすべて察し、気配りのため走り去った。

きっとその親子は、新型コロナウィルス感染症(COVID−19)が昨年12月から流行中の中国から日本へ避難してきたと推察される。2月からは、中国人の団体観光客が激減した一方、以前よりもずいぶん小さな声で話す3人以下の中国人家族や若者仲間があちこちで目立つ。持ち前の大声で母国語を話すのを禁じられたスポーツ少女は、避難先ニッポンでの滞在を窮屈に感じているだろう。
1日でも早くコロナウィルス騒動が収束し、ご家族そろって無事に帰国できる日が訪れることを、日本人の筆者は心から願っている。

新型コロナウィルス(19−nCoV)による感染者数と死亡者数が中国に続き2位の日本は、2月13日に初の死亡者が生じて以降、感染・発症が急加速中。筆者の勤務先の周囲(東京の都心)では、乾いた咳を耳にする場面がずいぶん増えたことから、すでにウィルスが蔓延しているかもしれない。
中国だけでなく日本でも、新型コロナウィルス感染症に挑むことが緊急の最重要課題となっている。”敵”に挑むためには、敵を正しく知り適切に対処することが大切である。

イギリスの医学誌「ランセット」に掲載された武漢の病院での症例報告によると、新型コロナウィルスへの感染が確認された患者41人が発病したときの典型的な症状は、発熱(40人)と咳(31人)。やがて、自力での呼吸困難(22人)や免疫力を低下させるリンパ球減少(26人)を経て、死亡率は15%(=6人/41人)。

「20年1月2日までに検査で新型コロナウィルスへの感染が確認された41人の患者は、大半が男(30人)、糖尿・高血圧・心血管疾患など持病をもつ者が半数未満(13人)。年齢の中央値が49才(半数が41−58才)」
「彼らが発病したときの一般的な症状は、発熱が40人(98%)、咳が31人(76%)、筋肉痛あるいは疲労が18人(44%)」
「やがて呼吸困難に陥った者が22人(発病から平均8日後、半数が5−13日後)、リンパ球減少が26人。41人の患者全員が胸部CT検査で肺炎が見つかった。(中略)13人がICU(集中治療室)へ、6人(15%)が死亡」
英ランセット誌(Feb 15 2020号)症例報告『Clinical features of 
patients infected with 2019 novel coronavirus in Wuhan, China』

感染者に対する死亡者の割合でみた新型コロナウィルス感染症の死亡率15%は、足元のグローバル集計に基づく計算値2.8%(=2122人/74680人:2月20日)のなんと5.4倍の水準。02年11月から03年7月に中国で流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)の死亡率9.6%(=774人/8096人)を大きく上回る
しかも、咳などによる飛沫が細かい霧状の微粒子となって空中を漂う新型コロナウィルスは、数十メートル以上離れた者を”エアロゾル感染(空気感染)”させる非常に強い感染力をもつため、感染者も死亡者も大勢に膨らんでいる。

手強い新型コロナウィルスの正体は、その遺伝子配列が解析され浮上した。そこには、なんとSARSワクチンを作るために実験室で開発された遺伝子情報を運ぶシャトルベクター”pShuttle-SN”に非常に近い配列が含まれている。そんな不自然な遺伝子配列をもつ新型コロナウィルスは、自然由来ではなく、遺伝子組み換え技術により生み出された人工ウィルスである可能性が非常に高い。
大勢の人々を呼吸困難にさせ免疫力を奪い多臓器不全に陥らせ殺す新型コロナウィルスは、生物兵器とみてとれる。

ならば、生物兵器との疑い濃厚なエボラ出血熱に効果を発揮した治療薬が、新型コロナウィルスを退治する有力な武器として期待できそうだ。なかでも中国が採用を決定し最有力なのは、富士フイルム富山化学(株)の抗ウィルス薬”アビガン錠”。その有効成分”ファビピラビル”は、人間の細胞内でウィルスの遺伝子複製を阻止することにより、ウィルスの増殖を防ぐ

中国での臨床試験でファビピラリルは、新型コロナウィルス感染症の治療効果が比較的高く副作用が少ないことが判明(科学技術院が2月15日公表)。その有効成分で作られたアビガンの中国でのライセンス供与先(浙江海正薬業)は、中国当局の販売許可を得て2月16日からその抗ウィルス薬の量産を正式に始めた
日本発のアビガン錠が中国経由で還流し必要な人々へ早く十分に行き渡れば、日中は新型コロナウィルスとの戦いに早期勝利できる可能性が高まるだろう。

▼米国の”インフル”よ、お前もか? 危ういドル高と海外投資が再び

アメリカで流行中の”インフルエンザ”も、実は新型コロナウィルス感染症と妙によく似た症状(喉痛・鼻水でなく発熱・咳・呼吸困難が中心)だ。とくに1月下旬からの今シーズン第2波の”インフル流行”が怪しい。

武漢から避難してきた600人を超える米国人が検疫施設に隔離・監視され続けるなか、2月14日、米政府機関のCDC(疫病予防管理センター)は5つの主要都市(NY、ロス、シカゴ、シスコ、シアトル)で新型コロナウィルスの検査を実施することを発表。なお同日、米フェイスブック社は、シスコで3月開催予定だったグローバル社員研修を、社員の健康と安全に配慮し中止すると公表した。

もしも、全米各地で流行中の”インフルエンザ”の正体が新型コロナウィルス感染症だった場合には、GDP上位3カ国がすでに重大な危機に直面している。外航ばら積み船の運賃を指数化した”バルチック海運指数”は、昨年9月に付けた9年ぶりの高値から2月10日までになんと83%急落。背景にある世界的な荷の動きの急激な悪化は、日米中をはじめ世界の実体経済落ち込みを物語る。
3カ国の中央銀行は、レポオペや量的緩和により市中へ大量の資金供給を続けているが、ぜい弱な実体経済を支え続けるのは難しい。

にもかかわらず、市場では日本円と中国元に対し米ドル高が強引に進行中。新型コロナウィルス問題が深刻化した日本は2月、海外投資をいっそう活発化。第3週までに中長期債への対外証券投資は3兆0556億円の買い越し(2月20日公表)。しかもその主な投資対象は、5月以降の20年債発行再開をきっかけに需給悪化が懸念される米国債だ。

日中と同じ危機に陥った可能性の高いアメリカへの資金逃避は、肝心なカントリーリスクが回避できない恐れがある。そんな不適切な海外投資行動を無理に促す日本のゼロ長期金利政策は、手遅れになる前にサッサと終了すべきだ!

アナリスト工房 2020年2月20日(木)記事
(2020年2月22日(土)最後から2段落めの金額訂正)