その他‎ > ‎

集団免疫とアビガンで疫病克服へ

イランとインドネシアに続き、米政権の緊急案件がアビガン普及を加速

2020年4月2日(木)アナリスト工房

最悪の場合には人口の8割が新型コロナウィルスに感染するとのシナリオを前提に、イギリスは国民の大半に免疫力を付けさせ疫病流行を乗り越える「集団免疫」を先週から実践中。英国民の外出は原則禁止だが、仕事・買い物・運動などによる外出はOK!
なかでも適度な有酸素運動(ランニング、ウォーキングなど)は、免疫力を高める効果が高いため、イギリスと同様に疫病治療薬がなかなか普及しない日本の筆者もあえて続けている。

実は、富士フイルム富山化学(株)が手がける新型コロナウィルス感染症の最も有望な治療薬「アビガン」は、先月の日イラン外相電話会談で、日本がイランへ無償提供することが決まった(下記)。

「深刻なコロナウィルス感染症の患者たちへの治療支援のために、日本はイランへアビガン錠(ファビピラビル)を無償で提供すると、茂木外相がひと言つけ加えた」
イランのタスニム通信記事『Japan to Give Iran Free Avigan Drug for Treating Coronavirus』 Mar 20th 2020

アビガンの有効成分「ファビピラビル」は、中国では治療効果が高くしかも副作用が小さい点が認められ、量産が加速中。良く効きかつ安全な治療薬だからこそ、日本政府は友好国イランへのアビガン提供に踏み切ったはずだ
なお同日、インドネシアのジョコ大統領は2百万錠のアビガンを追加注文したと発表。人口の多い国々を中心に、新型コロナ対策のためにアビガン普及への動きが急速に広まりはじめた。

一方でアビガンをインフルエンザ薬として備蓄中の日本では、実は新型コロナ用途でのアビガン使用は未だ正式には承認されていない。これまでのアビガン投与は、あくまでも観察研究の一環にすぎなかった。
日本をはじめ西側先進国でのアビガンの普及が阻まれる舞台裏では、各国の行政当局とフェイクニュース(主要メディアの大半)による米欧の怪しい治療薬(エボラ薬「レムレジビル」、エイズ薬「カレトラ」など)への不適切な配慮と誇張が鼻に付く。

今回の金融危機「コロナショック」により主要国の株価指数が急落中にもかかわらず富士フイルムの株価を大きく押し上げてきたアビガンは、パンデミック(疫病の世界流行)のなか計り知れない潜在需要と国際社会貢献が市場で高く評価されている。
にもかかわらず、競争力の乏しい他の怪しい治療薬がらみの利権集団が、あからさまな世論操作(とくに妊娠中に服用しなければ避けられる副作用の誇大強調)などにより、アビガン普及を異常にしつこく邪魔してきた。

そんな歯がゆい実態を打開しようとする新たな動きが、日本からアメリカへのアビガン提供の緊急案件だ。米POLITICO誌によると、3月13日の50分間にわたる日米首脳電話会談では、アメリカ政府が熱望するアビガンを日本から受け入れるために、必要となるFDA(米保健福祉省の食品医薬局)の認可について議論がなされたようだ(下記)。

「ホワイトハウスのNSC(国家安全保障会議)は、日本からのアビガン提供を受け入れるために、その緊急使用をFDA(保健福祉省の食品医薬局)に認めよと強く催促している。米政府高官によると、そのアイデアに関する先日の安倍首相とトランプ大統領の会談が、米政権に熱狂を引き起こした
POLITICO誌記事『White House pressures FDA on unproven Japanese drug』Mar 31st 2020

新型コロナ感染者数が世界首位かつコロナショック後の新たな失業者がすでに9百万人を超えたアメリカは、このままではパンデミックとそれに伴う恐慌の最大の被害国となる恐れがある。パンデミック恐慌の悪影響を防ぐためにも、日本は友好国のアメリカへ疫病治療薬アビガンの提供に踏み切るしかない

そのための環境を整えたのが、3月27日の米中首脳電話会談。トランプ大統領と習国家主席は、新型コロナ肺炎の治療薬などで米中が協力強化していくことを合意した。以降、大の市場アメリカへのアビガン提供をめぐる日中の競争(日本産の純正品か、あるいは中国産の後発品か)が始まったようだ。

米FDAがアビガンを承認するためには、生産国の日本国内での正式承認が必要なのかもしれない。翌28日に早速、安倍首相は新型コロナ用途でのアビガンの正式承認に必要な治験を急ぐ方針を発表。31日には、富士フイルム富山化学での治験プロセスがスタートした。並行して、同社は増産を進めていく。
患者100人を対象とした治験の終了予定は6月末。以後、正式承認を経て新型コロナ治療薬のなかで最有力のアビガンが、日米の必要な人々に普及していく可能性が高い。

それまでは、日本も他の西側諸国と同様に、パンデミックを乗り越える手段が集団免疫しかなさそうだ。
筆者が皇居付近をランニング中に見かける今春の花見客は、新型コロナ騒動の自粛ムードのなか、例年の1割程度にまで激減した。とはいえ、免疫力にいい笑顔で桜を満喫しながら1周5kmのコースを散策する少数精鋭の彼らとともに、集団免疫力の形成と疫病の克服に貢献していきたい。

アナリスト工房 2020年4月2日(木)記事