コロナ情報の非対称に負けるな日本!

変わり身のはやいウィルスは、ワクチンよりも「自然免疫」の力が有効

2021年7月29日(木)アナリスト工房

7月中旬、五輪会場の日本武道館の裏から出てきた満員バスの外国人代表団は、ほぼ全員がノーマスク姿。彼らは、道の右側にわれわれノーマスク仲間のさまざまな国々のランナーたち、左側に新型コロナ感染症(COVID-19)のワクチン接種会場へ向かうマスク姿の日本人の行列を、とても興味深そうに何度も交互に眺めていた。

直後、バスが左折した先でノーマスクの外国人たちは、接種会場から戻るときも相変わらず皆マスク姿のままの日本人行列を間近に見たはずなので、ワクチンのコロナ予防効果を疑う接種者たちの実態にきっと苦笑しただろう。


日本で普及している新型コロナワクチンの主成分は、コロナウィルス表面のトゲ状の「スパイクたんぱく質」の設計図。接種者の体内では、危うい形をしたスパイクたんぱく質がたっぷり培養され、あちこちに血栓が生じ血の巡りが損なわれ、後遺障害を被ったり生命を奪われる事例が後を絶たない。

また、ウィルスの一部であるスパイクたんぱく質が接種者の体内にとどまらず呼気や汗とともに周囲へまき散らされる「シェディング」により、コロナ感染がワクチン普及とともにますます広がっている。とくにワクチン接種率が高水準な欧州の西側主要国(英国、フランスなど)では、コロナ感染が急拡大中。


新型コロナワクチンの正体は、血栓とともにコロナウィルスをつくるためのソフトウェア。予防接種によりそのウィルスソフトをインストールされた人間は、自らダメージを被るだけでなく、他の人々を無差別攻撃し感染させる生物兵器と化すリスクを負う。そのとんでもない手口は、「ITオタクの成れの果て」の狂った発想と推察される。


そもそも新型コロナは、典型的な風邪やインフルエンザと同様にシンプルな1本鎖の「RNAウィルス」なので、変わり身がはやく次々と変異してゆく。風邪のワクチンが存在せず、インフルのワクチンが罹患率を高めるものしかないのと同じ理由(ワクチンがつくる「抗体」は変異後のウィルスに対応不可能)により、新型コロナに有効なワクチンはほぼあり得ないのが実情。

すばやく変化し続けるコロナウィルスを予防するためには、ウィルスの将来の型にピタリと合わない限り対応できないワクチンの抗体でなく、人間が生まれつきもつ「自然免疫」の力で幅広く対処していくのが基本である。

▼今年も疫病克服したスウェーデン。その新たな有力情報を読み解く

もともと人体に備わっている「自然免疫」が最大限に活用された好事例は、国民の大多数がノーマスク&ノーロックダウンで普段どおりの生活を最後まで貫き、新型コロナをすっかり克服したスウェーデン王国の集団免疫策。

マスクは、コロナウィルスの空気感染を防げないだけでなく、呼吸と密接に関係する免疫力を損なうデメリットが大きいため着用しない。ロックダウン(厳格な緊急事態宣言)は、実施時に家庭内での濃厚接触に伴いたっぷり培養されたウィルスが、解除後の社会へ一気に放たれ感染拡大させるため逆効果。なので、上記「ITオタクの成れの果て」の息がかかった西側主要国の製薬・医療・厚生利権からの圧力にも負けず、スウェーデンはノーロックダウンをまったく実施しない。


結果、ノーマスク姿のままほぼ自由に移動できるスウェーデン国民は、ウィルスにいつも適度に接触し続けることにより、集団免疫力をしっかり獲得したとみてとれる。昨年のスウェーデンは、米欧主要国のなかで最も早く7月に新型コロナ流行をひとまず見事収束させてしまった(図表)。

感染者数

出所:Worldometer

死者数

出所:Worldometer

コロナ克服策の好事例を絶賛した為替市場では夏以降、スウェーデンの通貨クローナが昨年の上昇率No.1となった。

【GDP上位国通貨の年初来騰落率 2020年】 12月29日時点

1位.スウェーデンクローナ(SEK):8.26%

2位.スイスフラン(CHF):3.68%

3位.欧州ユーロ(EUR):3.60%

・・・

中国元(CNY):1.12%

・・・

日本円(JPY):▲0.55%

・・・

米ドル(USD):▲5.16%

なお冬のコロナ流行は、PCR検査が典型的な風邪やインフルエンザを新型コロナと誤判定したことが原因と推察される。PCR検査は、人間から採取された遺伝子の一部が新型コロナウィルスと似ている場合に、その人を新型コロナ陽性と判定する仕組み。なので、新型コロナと同じ”1本鎖のRNAウィルス”に分類される典型的な風邪やのインフルのウィルスをもつ大勢の人々が「新型コロナ感染者」と過大判定され、コロナ統計がたっぷり水増しされている可能性が濃厚だ(最強通貨が示唆 コロナ水増し統計)。


「幽霊の正体見たり、枯れ尾花」の実態をズバリ見抜いた為替市場では、スウェーデン・クローナが21年1月まで力強く高値を更新し続けた。虚構の枯れ尾花が舞う市場は、”情報の非対称性(知る者と知らない者との情報格差による有利・不利)”がとくに強いのが大きな特徴だ。


そしていま、スウェーデンは非対称な新たな情報を読み解く鍵を世界へ発信している。実はスウェーデン王国は、欧州の西側主要国(コロナ感染急増中のイギリス、フランスなど)と同様に、ワクチン接種率がとても高い国々の1つ(下図)。にもかかわらず、コロナ感染者数が6月下旬から収束状態であり、以降コロナ死がほとんど生じていない(上図)。

上記コロナワクチン普及の悪影響(生じるスパイクたんぱく質による血栓形成、接種者がスパイクタンパク質を周囲にまき散らすことによる感染拡大)は、独自の集団免疫策を貫くスウェーデンでは見事すっかり打ち消されている。

出所:Our World in Data

人体が生まれつきもつ自然免疫力を活かしたスウェーデンのノーマスク&ノーロックダウンによる集団免疫策は、ワクチン接種が普及した他の国々の人々を救う重要な手掛かりとなりそうだ。情報の非対称に負けず、さりげなくマスクを外し自由にあちこちへ移動するのが、実はコロナ克服のための賢いライフスタイルかもしれない。

アナリスト工房 2021年7月29日(木)記事

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*)年初来騰落率は、米ドルがBloombergドルスポット指数(BBDXY)、それ以外の通貨がBBDXYおよび各通貨の対ドルレートに基づく計算値。